日々の暮らしを愉しむ

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28年ぶりの再会

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生まれた時から母方の両親、
つまり私の祖父母も一緒に住んでいたからか
祖父母が大好きだった。

先日、母が実家の諸々のモノを整理していたところ
「はい、これ。
 おばあちゃんの形見よ。
 あなたの誕生石だから持ってなさい。」と
母から渡されたのがこのちいさな指輪だ。

祖母は28年前、癌で亡くなった。

その日、
学校でお昼のお弁当を食べようとしたら
教室の外から私の名前を呼ぶ声がした。

あわてて廊下に出ると誰もいない。

胸騒ぎがして実家に電話すると
「今、危篤状態になったけど、持ち直したから
 授業にきちんと出て帰ってらっしゃい。」と母。
どうにも胸騒ぎがして落ち着かなかったが
なんとか授業もこなし、慌てて帰宅すると
祖母は帰らぬ人となっていた。

病院に入院をすることなく、自分の部屋で亡くなった祖母。
お洒落で料理が上手で
褒められると嬉しくて誰かに何かをプレゼントするのが大好きだった。

戦後、そんなに営業許可もうるさくなかったのだろう。
毎日のように来客のあるうちで
毎日、お茶や食事を振舞う事が多かったらしく、
その料理上手を来客者が褒めてくれるのが嬉しかったのか
隣の奥さんとふたりで
当時の自宅を改装して”おみせやさん”を始めた。

屋号は”プロポ”

フランスの家庭料理の”ごった煮”。そんな意味。
母の兄が「この家はお母さんの作る”プロポ”そのものだから。」
と付けたらしい。

私が屋号を”ミニョン”と付けると
母に言った時に彼女が大笑いしたのは言うまでもない。
そしてさんざん笑った挙句に
「・・・”血”だわね!」と。

祖母は着物道楽でもあったが
宝飾品も好きだったらしく、石を買っては
台を作ってもらうのが好きだったらしい。

この指輪には大ぶりな台と
他にも真珠が付いていたらしいが
母に廻って来た時に彼女は真珠を一粒にして
細い台を付けてもらったそうだ。

我が家では18歳の誕生日に
真珠のネックレスとピアスかイヤリングを両親から受け取るのが
習わしなのだが
ここ何年か、やっとちょっと大人になったから(笑)
Tシャツや麻のシャツ、
冬のニットなどにもカジュアルに合わせるようになった。

日々、パンを作っているから
アクセサリー類はなかなか身に着けられないが
たまにこうしたのを楽しんでみるのもいいのよ、
と祖母が私に話しかけているように思えた。
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by mignon0701 | 2014-06-17 15:29