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日々の暮らしを愉しむ

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古きを知れば

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”アイロンをかける”という作業が好きだ。
とはいえピシっと服などにアイロンをかけるのとは違い、
襟元やそで口などはきちんとかけて
身頃のあたりはふんわりとシワが伸びる程度。

そんなかけ方。

麻や綿は多少シワが残っているくらいの方が
なんだかカッコよく(?)見えるし、
よほどオフィシャルな場所へ行く時に
着ていくものでなければ
ゆるくアイロンをかけたような服の方が
服自体にも表情が出ている感じがして
個人的には好きなのだ。

このアイロンはパリのヴァンヴの蚤の市で購入した。

鉄製なのでかなりの重さだが
ここでアイロンを売っていた店主は
古いアイロンのデザインの良さに魅かれて
アイロンばかりを集めて売っていると言っていた。

このアイロンがまだ”現役選手”だった頃の服の素材は
間違いなく綿や麻の天然素材ばかりだったろう。

「どんな服や小物をこのアイロンをかけていたのかな・・・」
「かなり重いから素早くは作業できない。
 それに火傷だってありそうだし・・・」
などと色々な想像してしまう。

古いものを知れば、
今の新しいものの便利さを知ることもできる。

それと同時に機能性は良くはなっても
デザイン性には欠けるものだってある。

古いものを通して
それらの良さ、悪さを自分の尺度で判断できる。
ある意味、幸せなことなのかもしれない。

現在、このアイロンは
我が家では”本立て”として活躍すべく、
本立ての中でも”いい場所”に存在しているのだ。
by mignon0701 | 2013-10-03 13:46