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日々の暮らしを愉しむ

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香りのたいせつさ

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ローズマリーの香りは1年中を通して
心を癒してくれる香り。

蚊取り線香の香りは”夏の香り”なのに
なぜだかノスタルジックな気分になってしまう。

ココナッツの香りは
自分の肌の色にコンプレックスを抱いていた
中・高生のころ必死で塗っていた
”コパトーン”の香り。
(でも、肌の色は赤くなり、痛くなるだけで
 ”諦め”という言葉を覚えた頃でもある)

パンの焼ける香りは私にとっては幸せの象徴。

パイの焼ける香りや
シチューなどの煮込み料理の香りは
祖母が立っている台所を思い出させる。

・・・みんなそれぞれ”香り”には
思い出だったり、想いがあったりするだろう。

視覚は全てを印象付けてしまうものだが
嗅覚や味覚はそれまですっかり忘れていた
”何か”を思い出させる。

夏はなぜだかふと、ノスタルジックな気分に
なってしまう瞬間が多い。

それは香りもそうだが、蝉の鳴き声だったり
ラジオ体操の音楽だったり、盆踊りの太鼓の音。
そして花火の音や火薬の匂い・・・
まだ”何かを守る”という姿勢よりも
周りから常に”守られていた”
幸せな子供時代を香りや音とともに思い出すからかもしれない。

これからのことに対しての不安もなく
(あるとすれば夏休みの宿題程度)
ただただ毎日思いっきり遊んで、楽しんでいた、あの頃。

大人になって今だって
きっと思考や視点をほんの少し変えてみれば
子供のころと同じような感覚になれるのかもしれない。
by mignon0701 | 2012-08-09 14:00