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日々の暮らしを愉しむ

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今、あらためて知ったこと

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これまで一体、何冊の本を読んできたのだろうか?

一回だけ軽く読んで”終わり”のものもあれば
何度も、何度も読み返すものもある。

後者はその読んだ時の年齢や
自分のその時の立ち位置などで
感じ方は全く違うし、
文章の中で胸に響く内容なども全く異なる。

先日、あの大雪のおかげで
目的地には行けたのだが
そこでの予定は全く狂ってしまい
意外にもゆったりとする時間ができた。

予め電車などの移動の際に読もうと
友達が薦めていた本を持ってきていた。

それまで読んだことのない作家の作品だったが
自分の普段の生活、あるいはこれからの生活、
そして自分の生まれたこの日本という国を
再確認でき、新鮮な感動を覚えた。

正直、自分の生まれた国のさまざまなことに
恥ずかしながらさほど関心はなかった。

でも、その1冊をきっかけに
宿泊先ででも置いてあった日本を再確認できる本を読み漁った。

興味の矛先はどんどん広がり、
学生時代に読み、その当時はピンとこなかった
日本や日本の伝統美に対する本を
あらためて読み返してみると
先人たちの残していった知恵や技、
それらの意味や奥深さ、
そういったことに今、どんどん引き込まれていっている。

だが、その背景にはおそらく自分の”年齢”も関係しているのだろう。
先の本を10代、20代に読んだ頃には
その良さすらわからずにいた。

あれから時間と大なり小なりの経験をし、
今の年齢になったから
あらためてこの国のことを思うようになれたのかもしれない。

この異常ともいえる気候のおかげで
新たな発見がまたできた。
# by mignon0701 | 2014-02-20 15:01

リセットの必要

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どんな状況になっても
その状況を受け入れてしまう。

そしてそれでも前に進んでいく・・・

その時々で自分の身の回りのさまざまな事柄にリセットをかけながら。

リセットをかけるタイミングというものは
ある時、突然やってくる。

そして不思議とそんなときは
慌てずにすんなりと全てを受け入れる。

人間、極致に立たされると
誰しもそうなるのかもしれません。

季節の変わり目です。

なんだかリセットすることが
近々やってきそうな、
そんな気配を肌で感じています。
# by mignon0701 | 2014-02-06 17:16

食べて、笑って、そして忘れる

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心が疲れ切ってしまって
食べることや料理を作るのが大好きな友達に会いたくなった。

職業柄、消費税が上がる前だからか
自分の時間も取れなくなりつつあるというのに
時間を作ってもらった。

そして”医食同源”がコンセプトの店へ・・・

体にも心にも優しそうな料理。
大きな木の樽に入った温かなお豆腐を
止まらないおしゃべりの間に食する。

お酒と余計な調味料を付けたりせずに
そのままで食べる料理たちは
それまで凝り固まっていた心をいつの間にか
ほぐしてくれたようだった。

デザートまでしっかり食べて。

店員の人に「閉店です。」と言われるまで
とにかく食べて、笑って、しゃべり続けた口福な時間。

会計の時に
「あ!そういえば、何か話しがあったんじゃない?」と言われたが
「あ!でも、いいや。なんか・・・忘れちゃったよ。」と返した。

お互い長い間生きていると
色々な場面にぶち当たり、
そのたびに私たちは一喜一憂を繰り返している。

私の心には、実はまだ
なかなか治らないニキビのような”しこり”は存在しているが
自分のおナカをさらけ出して話せる友達と一緒にいられれば
私の中のナチュラルキラー細胞は
活発に働いてくれるのだと
あらためて知ることができた。

この友達とはまだまだ一緒に行きたい場所や
共有したい時間はたくさんある。

近所に同級生が住んでいると言うのは本当にありがたい。
私が今の地に移転しなければ
もしかしたら一生会うことはできなかったわけだから
神さまからの”偶然”というプレゼントを大切にしていきたい。

食べること。
それも体の内側をきれいにしてくれる食材で調理されたもの。
それを気の置けない人と共有する・・・

それだけでマイナスな方向へ行こうとしていた自分の心は
まるでそこから泉が湧くように潤っていくから
本当に不思議だ。

また”食べることの大切さ”を学んだ気がしたひとときだった。
# by mignon0701 | 2014-01-24 12:03

ゆっくりと簡素に、そして丁寧に・・・

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なんでもかんでも欲しくなって
いろんなモノを試してみて
その結果、失敗したり、発見を繰り返すことによって
私たちは日々、なんらかの成長をしていると感じている。

沢山の経験をして
たくさんのものを手に入れてみると
案外、”無駄なもの””そこまでして手に入れなくてもよいもの”
などが見えてくることがある。

そうなると今度は
その”無駄”を削ぎ落とすという作業に
自然と入ってくる。

子供のころはパンにピーナッツバターとブルーベリージャムを
たっぷり塗り、更にバナナを挟む、といったような
コテコテのものが大好きだった。

でも、今は粉の旨みがわかるシンプルなパンに
上質のバターを塗ったり、
果物本来の味がよくわかる手作りのジャムや
こっくりした甘さの蜂蜜を少しずつ塗って食べるのが好きだ。

他のものにしても
味付けは例えば塩と胡椒だったり、
庭から摘んできたばかりのハーブだったりする。

味付けをシンプルにすることによって
よく咀嚼し、ゆっくりと食事をするようになる。

飲み物にしても然り。

コーヒーの豆を丁寧に挽く。
香りのよい茶葉に熱湯を注ぎ、茶葉がジャンピングする様子を愉しむ。
弱火で丁寧にココアを練る・・・

しかし、どれも時間にすれば5分かかるか、かからないかのものばかり。

”手間”というよりも
自分の体内に入っていき
やがてはそれが体と心の栄養となっていくことを
私たちは知っているのだから

自分の体内へと入っていくものに関しては
ことにほんの少しだけでも丁寧に作業をしていくべきだと思っている。

ジャンクフードを完全否定している訳ではない。
それはそれで雰囲気が楽しくなればいいのだから・・・

だが、これだけさまざまなものが
自由に選べる国に生を受けたのだから
これからの自分自身を作っていく、という観点から
それらを考えていけば
おのずとあらゆる無駄は削ぎ落とされていくのではないだろうか?

つい最近のことだ。

仕事があまりにも忙しくて
食事を摂るのもおっくうに感じて、
摂るものも摂らないまま、深夜に帰宅して
コンビニ食をどっさりと、まるでその日の憂さを晴らすが如く食している友人を見た。

イヤな予感がしたがその予感は的中し、
常にちょっとしたことでイライラし、
当然、思考力も低下。
免疫力も下がり、風邪をひいてしまった。

そんな友人を目の当たりにして
あらためて”食”の大切さを強く感じた。

私たちが何気なくしている”食べる”という行為。

一生のうち、何回あるかはわからないが
それを慈しみながら、丁寧に作り、ゆっくりと食べる。

こうした時間は1日のうちのわずかな時間なのだから
ちょっとだけ視点を変えて
今からでも間に合うのだから
気持ち、ゆっくりと簡素に、そして丁寧にしてみるのはどうだろうか?
# by mignon0701 | 2014-01-22 12:06

甘い香りに包まれて

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あの去年の夏の暑さといい、
今年の急な冷え込みといい、
日本独特の”春”や”秋”のあの曖昧な気候を愉しむ時間は
年々短くなり、気温差も極端に感じてしまっている。

今日の東京の天気は
いまにも雪が降りそうな寒さで
空はどんよりとしている。

この現実をほんの少しでも忘れたくて
ヘンな時間にベッドへ潜り込んでみたが
予想通り、なんだか気分が落ち着かない。

こんな気候の時はキッチンを甘い香りで包みたい!

そんな気分になってメレンゲを焼いている。

ふわふわのメレンゲ。
オーブンの中からキッチン、そして部屋中へと
微かなシナモンの香りと
砂糖が焼けるあの甘い香りで包まれていく。

父がお菓子の会社で働いていたり、
祖父母が輸入食材を普段の食卓で頻繁に使っていた背景からだろうか?
私はお菓子のあの甘さに目がない。

パンと同じくらいに常にあるもの。

祖母の作ったアップルパイはもう二度と食べることはできないが
オーブンで何かを作っていると
祖母がよく作ってくれた料理やお菓子を思い出す。

パンの焼ける匂いやお菓子の甘い香り、
そしてコトコトとゆっくりと時間をかけて煮込んでいく
スープやシチュウ。
クリスマスのチキンなど、それらは
私にとっての”幸せの象徴の香り”。

ロンドンに居るようなどんよりとした空を眺めながら
部屋中に広がる甘い香りを思いっきり吸いこむ。

朝からなんだか贅沢で、ちょっぴり幸せな気分になれた。
単純だが、ちいさな幸せは探してみると
案外近くにあるものなのかもしれない。
# by mignon0701 | 2014-01-15 10:28