日々の暮らしを愉しむ

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”食べること”・”暮らすこと”などを書いた本たち

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”食”や”暮らし”に関する本が
この職業に就く前からずっと好きだった。

何の意識もなく、書店や図書館で
ふと、手にする書物はこのジャンルが多い。

特に私の生まれるまえ、もしくは幼い頃の時代の書き手のもの。
佐藤雅子、沢村貞子、大橋鎭子、町田貞子・・・

別のジャンルでの書き手であり、
尊敬している須賀敦子と同じように
彼女たちの描く世界は一気にガーっと読むのではなく、
ぽつぽつと、じっくり、ゆったりと読むものだと思っている。

例えて言えば
丁寧に淹れたお茶をじっくり、ゆったりとした気分で頂く。
そんな感じ。

彼女たちの描く世界にスピードはなく、
ネットのようなすばやく、便利でなおかつ危険な
ものは見る影もない。

今は色々なものを瞬時に知ることができるし、
同時に手に入れることだって可能だ。

でも、その裏側には個人情報を第三者に知られてしまったり、
ちょっとした互いの勘違いから
大きな問題に発展することなんてない。

私の大好きな書き手の描く世界には
ゆったりとした時間が流れている。

太古からみんな同じ時間を神さまから与えられているというのに
今の私たちはなんだかいつだって忙しない。
”忙しい”とは”心を亡くす”と書くが、
今の私たちにもしかしたら
哀しいかな、ピッタリの文字なのかもしれない。

空が高くなって
気がついたら秋に変わっている今日この頃。

自分の気持ちがもしかしたら
忙しなくなっていないか?
見直すような時間を持つのにふさわしい季節が到来したようだ。

本と心がホッと和む飲み物。
そのふたつで時計や携帯、PCなどを
しばし忘れて過ごすのも、悪くないと思う。
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by mignon0701 | 2013-09-25 14:00

言葉の魔法

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こんな経験はないだろうか?
誰かの発した言葉に対して
自分自身の中に何らかの影響が出てくる・・・

もちろん、パンを作ったり、
店舗や教室などで仕事をしているときには
無になっているが。

嬉しい言葉を誰かから受け止めたときには
その言葉は日常にすら大きく影響しているように感じている。
(それだけ私の”根”が単純なのだろう)

今日はある人から絵ハガキが届いた。

随分前にそのひとの生み出す文章や
その人の作る紙面が好きで手紙を書いたことがあった。

何日かして
驚いたことに、本人から手紙が届いた。

たまたま仕事で行き詰まっていた時だったのだが、
その人の手紙の中の言葉で
どれだけ心が救われたか、計り知れない。

それから何年も経って
色々なことを経験して
ちょっとずつだが自分自身も変わっていった。

そこで、またその人に手紙を書いたのだ。

ただ、何故だかちょっとした短い文章を書こうとしただけなのに
緊張して上手くかけず、
それでも自分なりに思いを込めて書いては、みた。

そうしたら彼から返事が届いたのだった・・・

多忙を極めているだろう、その人から
あたたかい言葉の花束を受け取り
その言葉の魔法に今、私はかかっている。

こんな話を聞いたことはないだろうか?
ある2つの同じ苗を別々の植木鉢に入れ
同じ生活条件(日当たりや水やりなど)の中で
ひとつには愛のある言葉を毎日その苗に与え、
もうひとつにはその反対にその苗にひどい言葉を聞かせ続けた。

すると愛のある言葉に包まれて育った苗は美しい花を咲かせ、
もうひとつの苗はひっそりと息絶えたと。

ポジティブな言葉を聞いたり、
自ら発していると誰しもがイキイキとしてくる。

限りのある時間なのだから
ポジティブな言葉の魔法にかかるような環境を
自ら、ちょっとでも意識しながら作っていきたい・・・
絵ハガキを読み返しながら
ふと、そう思った。
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by mignon0701 | 2013-09-20 14:00

花森安治のことば

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”暮しの手帖”というよみものを
きちんと読むようになったのは30代を過ぎてからだ。

最初は大橋鎭子氏の”すてきなあなたに”が長年の愛読書で
”丁寧に暮らす”ことを意識しだしたら
自然と花森氏の編集していた頃の
”暮しの手帖”のバックナンバーも読み返していた。

花森氏の紡ぐことばは美しく目に映り、
美しく耳と心に残る不思議な言葉だ。

「美しいということは、こころにしても、体にしても、
 幸せなことです。
 幸せになりたいとねがうことを、恥しがらないように。」

「絶えず努力する手だけが、一番美しいものをいつも作り上げる。」

「ぼくらの努力はほんの大海の一滴なのかも知れぬが、
 くたびれず、飽きずにやっていくうちには、
 お互いに成長して一人ずつが自分でものを考えていくようになる。」

肉体は滅んでも、その思想は脈々と受け継がれていく。
花森氏の亡きあと、大橋鎭子氏、
そして松浦弥太郎氏へと・・・

当たり前のことを、あたりまえに暮していくことの難しさ、
そして楽しさを今日も彼のことばから学んでいく。

今日もていねいに・・・
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by mignon0701 | 2013-09-17 15:03

食べて、作って、笑って・・・

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パンを作ることを生業としているのだから
パンに関しては色々な店の味なりを
知る必要はあるのかもしれない。

でも、それだけではなんだか全体的に偏ってしまいそうな気が、する。

そう思っているので
気の置けない友人や家族などと
外で色々な食事を愉しむように心がけている。

自分の仕事に関して
食すことから思いもかけないヒントをもらう時もあるし、
また誰かとの会話から
思いがけないキーワードを聞くことによって
自分の視野の狭さに驚かされる場合だってある。

それに誰にも平等に与えられた
この世にいる限られた時間なのだから
視野は広ければ広い方がいい、と思っている。

舌にさまざまな”記憶”を埋め込み、
耳や口を伝って脳へと”記憶”を重ねておく。

食べて、飲んで、笑って・・・
そうしていると
いざ、何かを作る時に
「あ!そうだ!」と記憶の引き出しが開いてくれる。

9月に入った途端に
爽やかな風を頬に受ける機会が多くなってきた気がする。

食欲の秋が到来したのと同時に
製作意欲も夏よりも拍車がかかってきたようだ。
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by mignon0701 | 2013-09-10 15:36