2013年 09月 17日
花森安治のことば
”暮しの手帖”というよみものを
きちんと読むようになったのは30代を過ぎてからだ。
最初は大橋鎭子氏の”すてきなあなたに”が長年の愛読書で
”丁寧に暮らす”ことを意識しだしたら
自然と花森氏の編集していた頃の
”暮しの手帖”のバックナンバーも読み返していた。
花森氏の紡ぐことばは美しく目に映り、
美しく耳と心に残る不思議な言葉だ。
「美しいということは、こころにしても、体にしても、
幸せなことです。
幸せになりたいとねがうことを、恥しがらないように。」
「絶えず努力する手だけが、一番美しいものをいつも作り上げる。」
「ぼくらの努力はほんの大海の一滴なのかも知れぬが、
くたびれず、飽きずにやっていくうちには、
お互いに成長して一人ずつが自分でものを考えていくようになる。」
肉体は滅んでも、その思想は脈々と受け継がれていく。
花森氏の亡きあと、大橋鎭子氏、
そして松浦弥太郎氏へと・・・
当たり前のことを、あたりまえに暮していくことの難しさ、
そして楽しさを今日も彼のことばから学んでいく。
今日もていねいに・・・
by mignon0701
| 2013-09-17 15:03