2012年 11月 20日
美しいものを意識しながら見ることの大切さ
「本物、美しいものをとにかく沢山見なさい。
偽物や美しくないものを見ている時間は
私たちにはないのだから・・・」
と以前テーブルコーディネートを教えて下さった
先生はまるで口癖のように言っていた。
私の主治医は2人いて、2人とも女性。
そして共通していることは
2人とも美しいものが好きだということ。
開業以来通っているひとりの先生は
入口には月ごとに季節を感じさせるディスプレイをし、
それは自宅から持ってきた
リヤドロの白が美しい陶器の人形だったり、
ちいさな掛け軸だったり
写真が美しい洋書を積み重ねたり・・・と
色々工夫している。
もうひとりの先生は絵画が大好きで
私の持っている画集や美術書と
彼女の持っているそれらを交換し合っている。
美しいもの=高価なものではなく、
購入せずとも例えば”本物”の置いてある
店に行ってみて、それらを眺めるだけでもいいわけだし、
朝の散歩で美しい陽の光を浴びながら
歩いてみるのもいいし、
反対に夜であれば寒くなればなるほど
星や月は美しく輝いている。
それらを眺めながら、それらの光に包まれた気分になるのも
また心が洗われるようだ。
良質の文章を読むのもいいだろうし、
映画を家でTVやDVDで見るのもいいだろう。
日ごと寒くなってきている今日この頃。
家から出たくない日も多くなってくるかもしれない。
そんなときこそ
家の中の”美しいもの”を探してみるのも
いいかもしれない。
そうすれば”自分の中で必要なもの・不必要なもの”
だって見えてくる。
年末の大掃除の前にこうしたことをしてみるのも
一案だと思う。
宝石商などの家庭に生まれた子供たちは
あえて本物だけを見せられて育つという。
それは彼らが大人になって本能で
目の前にあるものが、いいものか、そうではないものかが
見分けが付けられるからだそうだ。
私たちはそういった環境で育っている人は
ごく一部だろうけど
意識しながら美しいものばかりを見るようにしてみれば
”何か”がきっと変わるはずだ。
by mignon0701
| 2012-11-20 14:00