2012年 03月 07日
家族のありがたみ
「もうこんな歳なんだから・・・」と言われそうだが
私にとって家族はとても大切な存在のひとつ。
30になる頃までは、なんだか疎ましい存在に感じていたのだが、
自分で商売を始めるようになり、
疲れてイライラして普通なら取り返しのつかないような態度を
彼らにとってしまっても、それを受け入れてくれて、
体や心が弱っているときは素早く察知して
私が気付いたころにはそっとケアしてくれている。
少し前、ちょっとした用事があって仕事帰りに
実家による用事ができた。
実家に向かっている途中に何度も私の携帯が鳴り、
やっと実家に着いたころ再度鳴っていたので取ってみたら
それは私にとってはショッキングな内容の電話だったので
それが引き金になり、
たまたまいた両親の前で私はパニックになってしまい、
そして持病の発作を起こしてしまった・・・
そんなときでも「大丈夫だから、とにかく落ち着こう!」
と、この歳にして情けなくも両親に抱えられながら
崩れ落ちていく私を支えて座らせ、
まるでちいさな子供を扱うようにサッと薬を飲ませ、
ほどなくして大きなマグカップにたっぷりのお茶が出てきた。
複雑な心境だった・・・
普通の私の年齢なら”親を見る世代”。
でも、そんな歳になっても私はそうすることができずに
彼らに心配ばかりをかけてしまう。
「あら、私があなたの歳にはまだお料理がまともにできなくって
おばあちゃんが晩ごはん作ってたじゃない^^
それにね、あなたが小さい頃、パパはずっと海外だったでしょ。
私が風邪引いたらあなたたちも(私には妹もいる)風邪ひいちゃって
おじいちゃんとおばあちゃんが夜にお医者様に
それぞれ連れて行ってくれたり、面倒ばかりかけてたものよ。」
と母は微笑みながら話す。
このひとたちに安堵を与えるとすればどうすればいいのだろう?
そんなことを考えてみれば
いつでも健康で、笑顔を絶やさずに仕事をすること。
それに限るのではないだろうか?
・・・ふと、そう感じた。
”家族のありがたみは失くしてからわかるもの”とは言うが
私はそうはなりたくない。
by mignon0701
| 2012-03-07 14:00